出会い

4月は出会いの季節。幼稚園でも様々な出会いがあります。

朝、遊びの時間、静かなすみれ組をみてみると、

ある年長(クローバー)さんと新入園児の年少(ちょうちょ)さんが

二人で遊んでいます。

これはキャップ転がし。かつてはジャイアントローラーごっこと呼ばれていました。

箱椅子を倒してコースをつくり、ゴールも用意します。ゴールするためには、キャップをまっすぐ転がす技術がいります。

最初は転がすことも難しいのです。

 

興味深かったのは、二人の組み合わせ。

いつも仲間と元気よく遊ぶこの年長の子が

年少さんと静かに遊んでいることでした。


二人は同じクラス同士ではあるのですが、・・「あっそうだ」「送迎バスの同じバス停!」

そこでときめく出会いがあったにちがいない。

年少児Rくんにとって、幼稚園の兄貴の存在はなんと心強かったでしょう。

言葉はそれほど交わしていませんが、お兄さんがそこに居ることで安心し、「おもしろい」を自らみつけだしているのです。

 



次の日、年少のRくんどうしているかな~と思っていると、

やはり幼稚園の兄貴と一緒にホールで遊んでいました。

 


決して同じことをしているわけではないのですが、

同じ場所にいて、信頼できる人の姿を時々確認することができたなら、

自分の遊びに没頭することができるのです。

そんな年長クローバーの存在は担任の先生の役割も担ってくれているのです。

これも縦割り(異年齢)クラスならでは「育ち」です。